なんとも不思議な探索ゲーム「タロティカ・ブードゥー (TAROTICA VOO DOO)」の感想です。
・もともと 8 ビットパソコンの MSX ( しかも MSX 1 ) 向けに作られたゲーム。
エミュレータに載せて Windows PC で動くようにし、Steam で販売されています。
ちょっとプレイすると「ああ~~これは MSX だ!レトロゲームだ!!」というプレイ感覚。これが 2017 年に発売されたのだから凄い。
・なんとも不思議なプレイ感覚
ゆるくて探りどころのない、不思議な探索ゲーム。他のゲームにない体験を味わえます。
・独特のセンスのアニメーションが気持ちいい
マウスで書かれたようなひょろひょろの線が至る所でアニメーションしますが、結構見てて気持ちいいですね。MSX1 でこんな事できるんだあ……という感じ。
手書きのアニメーションに味があります。
・ゲームクリアまでのプレイ時間は 2 時間程度
ただし終盤攻略見ちゃいましたが。2 時間程度でエンディングまで行けました。
正直ボリュームあんまりないです。これ 980 円と言われるとけっこう割高ですね……。てっきりもう 1 枚マップあるもんだと思ってたらそんな事はなく、あっさり終わってしまいました。
・もうものすごいレトロゲーム感!!いきなり放り出されてゲームスタート!
ゲーム中にも「○○をしろ」という指示はありますが、それをやるとどうなるのか書いてないし、実際何がどうなったのかも分かりません。
(成功するとピロリンと音が鳴るが、結果何が起きたのかは自分で探索して確認する必要がある)
投げっぱなしの一例。「風を当てよ」当てたらどうなるんだよ!!(実際に当てても何が起きたかは表示されない)
・全体的にヒントが少ない「いかにもなレトロゲーム」だが、序盤は所々に露骨なヒントがある
序盤で詰まる人が多いのでヒントが追加されたとか。ただまあ序盤だけです。
・ゲーム本編は 5MB しかないが、設定資料(&攻略)が 71MB ( 日本語版 29MB, 英語版 42MB ) もある
設定資料だけでなく攻略も書いてあるので、詰まっても安心です。
本編の容量が小さいのは、これ MSX 用でフロッピーディスク 1 枚のゲームなので、しょうがないですね。
・ちょいちょい理不尽なところがある。とくに終盤
15 回という所、16 回やっても別にいいんじゃないかなあ……。
・発売ちょっとしてから 972 円で購入(当時の定価?)
「2版にアップデート時に値上げします」という値上げ予告が 4 ヶ月前に出ているのですが、もう値上げ済みなのかなあ……?
約 2 年前に 1 回価格変更(たぶん値下げ)されたようです。つまり値下げ後値上げ。いまは 980 円で売られてますね。
・お勧めと言えるかどうかは悩む
他にない不思議なプレイ体験ができる良いゲームなのですが、980 円という価格がネック。「Undertale」「Momodora」「Skullgirls」と同じ。Steam の 980 円って結構良いゲーム買えるんですよね。
ボリューム面では 500 円のゲーム未満だと思うし、うーん。少なくとも Undertale 並に楽しめるという評価はできません。
この独特の世界観に 980 円の価値を感じるか、でしょうか。
もしセールで 250 円とかになってたら絶対オススメ ( でも期待できないかなあ )。