2 ヶ月ほど前の事なんですが Ryzen 9 5900X に乗り換えまして。
約 2 年前に買った Ryzen 7 5700G 搭載サブ PC の CPU を、そのまんま Ryzen 9 5900X に載せ替えました。
サブ PC の用途は動画編集、ウェブでの調べ物全般、これを書いたり、FF14 以外のゲーム等。
ようするに FF14 のプレイ以外は全部サブ PC でやっています。
CPU 載せ替えの目的は大きく 2つ。
・（ソフトウェア）エンコードを高速化したい
・ゲームを高速化したい
Ryzen 7 5700G には、ZEN3 にも関わらず「キャッシュが 16MB しかない」「PCIe 3.0 までしか対応していない」という問題がありまして。
5700X も検討候補にはあったんですが、どうせ 8 コア CPU 同士なのであまり大きく変わらないだろう、ということで、最近値段が落ちてきていた Ryzen 9 5900X に載せ替えました。
12 コア CPU が 4 万円は安い！
- 載せ替えた結果
まず本命の x265 ソフトウェアエンコードの速度なんですが、以下のようになりました。
Ryzen 7 5700G 使用時
総エンコード時間 : 0時間 3分16.3秒 (196.3秒)
Ryzen 9 5900X 使用時
総エンコード時間 : 0時間 2分20.7秒 (140.7秒)
1.4 倍の高速化！
コア数が 1.5 倍になってもそのまま速度が 1.5 倍にはならない、と思っていましたので、この結果にはとても満足しています。
- ゲームの速度について
この PC ではゲームもやるので、ゲームのベンチマークも測定してみました。
以下、FF14 暁月のフィナーレベンチマークの結果です。
Ryzen 7 5700G + GeForce RTX 3060Ti 使用時
1440p 最高品質 : 15493
1080p 最高品質 : 18462
Ryzen 9 5900X + GeForce RTX 3060Ti 使用時
1440p 最高品質 : 17276
1080p 最高品質 : 22306
1080p で約 2 割の高速化！
CPU のキャッシュが増えた効果なのか、PCIe 3.0 が 4.0 になった効果なのかは分かりませんが（両方かな？）、かなり高速化しました。
GPU を 1 グレード上のものに買い換えたくらいの変化がありますね。
ちなみに Ryzen 5 5600X + RTX 3060Ti だと、1440p 最高品質で 16725、1080p 最高品質で 22040 だったので、Ryzen 9 5900X は、ゲーム性能で Ryzen 5 5600X を上回っていることになりますね。
これはちょっと周波数が高い事による効果なのかもしれません。
- でも……熱い
かなり熱いんですよ。
CPU 温度がエンコード時で最大 90 度に達していました。
もともと TDP 65W の Ryzen 7 5700G で使っていた PC を、CPU 以外全部そのままに 5900X に載せ替えてしまったので、エアフロー等に問題が出ているのかもしれません。
（もしくは CPU グリスが 400 円の謎激安グリスだったので、それもあるかも……）
- ECO モードにしました
というわけで ECO モードを使うことにしました。
アイドル時 60 度くらいに落ちました。エンコード時で 70 度くらいです。
まだちょっと高い気がしますが、こないだまともな CPU グリスを買ったので、暇があったらグリスを塗り替えてみようと思います。
エンコード速度は 1 割弱ダウンしました。この程度なら許容範囲かな。
（ちなみにソフトウェアエンコードには AVIUtil を使ってるんですが、多コア CPU の場合は SMT を無効化したらちょっとは高速化するみたいです）
- 結果は大満足
めちゃくちゃ満足してます。
いま AM4 CPU を使っている人、5000 シリーズの上位 CPU はすごく安くなっているので、載せ替え、オススメです！
載せ替えの際、リテールクーラー使っている人はスッポンに気を付けてください（リテールクーラーの付属グリスは、あれグリスじゃなくて接着剤なので……）
Ryzen 7 5700X、高性能で安くてアップグレードにいい感じ。
Ryzen 7 5800X3D、AM4 用最強ゲーム CPU です。
今回載せ替えた Ryzen 9 5900X、12 コアがこの値段は安い！
