Seamonkeyの意味キラーアプリケーションはComposerかもしれません。htmlのタグ打ちができない人は「ホームページビルダー」なんか買うよりComposerで済む場合も多いはずです。
このふたつを競合ソフトと呼ぶには規模が違いすぎる点はありますが、Composerで充分な内容のサイトに、わざわざホームページビルダー使っている人が散見されます。
実際のところ、機能としてはこんな感じでしょうか
(あまりにおおざっぱな図なので、参考程度にしてください)
- 「ホームページビルダー」は不完全です
ホームページビルダーはIE依存機能をほいほい使ってくれるので、使用者は「Firefoxで見られないよ」という報告をちらほら聞くはずです。
IE6での動作はほぼ問題ないのですが、ビルダーはIE6の挙動に合わせた(つまり、不完全で不具合のある)CSSやJavaScriptを書き出しているだけで、Firefox、Seamonkey、Safari、IE8等では
特にMacユーザーはホームページビルダーを使ったサイトを見て「またMac未対応のサイトか」と思った人は多いかと思います(逆にいえば、いわゆる「Mac非対応」サイトの多くはホームページビルダーで作られています)。
同人系はMacユーザーの比率が比較的高く、問題はやや深刻かもしれません。
- Seamonkeyは「特定のブラウザで見られない」ことがほとんどない
Seamonkeyの前身であるMozillaは「Web標準への準拠」がウリでした。Web標準への準拠とは、つまり「様々なブラウザで表示させても問題なく表示できること」です。ホームページビルダーは「標準に準拠していない」ので、一部ではだいぶ嫌われていますね。
Mozillaのブラウザ部分がWeb標準へバッチリ準拠していることもあり、Composerも
- ちゃんとデザインできるの?
Photoshopでおなじみ「レイヤー」機能を使って、画像等を好きな場所へ配置可能です。その機能もちゃんとスタイルシートで記述されており、ソースを見る限り、特定のブラウザで問題のある動作をするようには見えません。
「レイヤーを使って、好きな場所に好きな画像(や文字)を配置する」……ことができれば、ある程度のWebサイトまでを作る用途には、必要充分かもしれません。
(ただレイヤー機能を使用すると、ウィンドウ幅によって表示がズレる場合もありますが、その点はホームページビルダーの「どこでも配置モード」も同様です)
こだわった使い方やプロへの要求には向きませんが、そういう方はすでにDreamweaverを使っているでしょう。
- 現在タグ打ちをしている人にもおすすめ
htmlでちょっとした告知用文章を書きたいけど、<body>とか<strong>とかいちいち書くのめんどくさい……という方にも便利です。
何故かと言えば、簡易ワープロソフトとしても使えるわけです。ワードパッド等との違いは、出力がhtmlというだけ。
ひょっとすると(docファイルを読み書きする必要がなければ)、ワードパッド等を使うよりSeamonkey Composerのほうが良いかもしれません。何より見るほうがラクです(htmlなら、iPhoneでも携帯電話でもDSiでも見られます)。
htmlなら、Word形式と違い、たぶん数十年後も見られる環境は残っているでしょう。おそらく。
- ちゃんと作ったあとサーバへのアップロードもできます
「ファイル」→「設定して発行」を選べば、ユーザ名やパスワードを入力する画面が出てくるはず。これを使えば、Seamonkeyから直接サーバへアップロードも可能です。
ただあまり多機能でもなく、親切さにも欠けるため、FFFTPやCyberduck等を使用したほうがわかりやすいかもしれません。
- さっそくSeamonkeyをダウンロードしよう
Seamonkey 2.0がリリースされているんですが、まだ日本語版インストーラが無いこともあり、初心者には、すでに枯れたSeamonkey 1.1.18系のほうが良いかもしれません。
ここから → http://www.seamonkey.jp/download/