ここ最近の赤石路代さん作品だと一番のヒットかも!正直、少コミ方面はチェック甘かったです。反省。まあこれは別コミ作品だけど。フラワーコミックス全般ももうちょっとチェックしなきゃなあ……。
内容は、過去にも扱ったことのある音楽もの。しかも、主人公がピアニストとしての類い希なる才能を持っている、という部分で共通してるので、往年のファンはニヤリとしたはず(しました)。
今回はいかにもな王道をゆく少女漫画。でもさすが作品こなしてきただけあって、描写の細かさ、丁寧さ、心理描写の巧みさ、華やかさは比べものになりません。クオリティの高い作品を読んでいる感じ。実質高いんですが。
雰囲気描写の旨さはさすが。古き良き時代の空気をよく感じます。絵が古くさいとよく言われる作家さんですが、今回は以前よりそんなに感じない感じ。
今のところ、前回(といっても20年近く前の作品だしなぁ)のような展開の強引さは感じられないけど、今後はどうかなあ。こんど2巻買ってきます。
気になるのは、話の中に一応ライバルの子がいて嫌がらせしてきたりするんですが、主人公の方が恵まれすぎててライバルになっていません(でも、おかげでかえって作品中に平和な雰囲気が漂っているので、これで良いかもしれない。個人的にはこっちのほうが好み)。これも今後の動向かなあ……。
赤石路代さんの作品読んでたら「アルペンローゼ」とかも読みたくなってきてしまったよ。もう処分しちゃったんだけど、もう1回買おうかなぁ。そういや、フラワーコミックスといえば、やまざき貴子さん「LEGAの13」も良かったです。って以前書いたっけ?