パラレルは、Virtual PCとは比較にならないくらい快適ですが、実機やboot campと比較すると、やはりパフォーマンスは格段に落ちます。そこで、パラレルをより快適に使うためのパフォーマンス・チューニングについて色々調べたり試したりしてみました。というかあんまり色々じゃなくてごめん。
- Windowsのカラーを"16ビットカラー"にする
非常に効果的です。ベンチマーク結果は以下のように向上します(HDBench Ver 3.30)。
32ビットカラー(デフォルト)の場合
Rectangle / 29794
Text / 22682
Ellipse / 6535
BitBlt / 247
Direct Draw / 29
16ビットカラーの場合
Rectangle / 52525
Text /42328
Ellpse / 11077
BitBlt / 1260
Direct Draw / 54
Windowsの描画速度に直接影響するBitBltが6倍速、2Dゲームの速度に影響するDirectDrawが2倍速になっています。DirectDrawが54ということは54fpsということなので、結構ゲームも遊べます。
ただし、一部画面表示がディザリングになってしまい、画質が低下しますので注意が必要です。実はムービーを見るだけ、とかなら、32ビットカラーでもじゅうぶん見れたりします(一部フレームドロップしてるかもしれないけど)。
- ハードディスクをNTFSにし、ディスク圧縮をかける
(以前/以後でベンチマーク撮り忘れました)
parallelsは、CPUはエミュレーションを行わないので非常に高速ですが、ディスクI/Oはエミュレーションなので非常に低速です。
そこで、ディスク圧縮をかけます。書き込み/読み込み時に圧縮伸張を行うためCPUを食いますが、ディスクにアクセスする容量が減る=ディスクI/Oが減るので処理時間が相殺され、結果として速度が向上します。
- parallelsのハードディスクを使わず、シェアードフォルダ機能を使い、直接ディスクを使用する。
理由は上記と同じです。シェアードフォルダはparallelsのエミュレーションではないため(MacのHDDをそのまま使用するため)、格段に速度が向上します。ただしネットワークのエミュレーションを行うため、実際のHDDそのままの速度は出ません。
HDBench 3.30による書き込み速度ベンチマーク結果は、4MB/sec→12MB/secに向上しました。
※注意:共有フォルダ扱いのため、仮想メモリ領域等やシステムフォルダ等には使用できませんし、常駐プログラム用の領域等にも不適です。扱いに注意が必要です。
- ということで
色々他にもチューニングできるかもしれません!とりあえず"Parallelsって重いじゃん!"と感じる方はぜひお試しを。