aruto's diary

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iPhone 8 用の低価格 Bluetooth イヤホンの選び方を調べまくった

 数ヶ月前、iPhone 6s から iPhone 8 に乗り換えたところ、皆さんご存じの通りイヤホンジャックが無くなってしまい、通常の有線イヤホンが繋がらなくなってしまいました。

 Lightning 端子はホコリに弱いので、Lightning 端子用のイヤホンは使いたくありません( 充電できなくなった系のトラブルの大半は、端子またはケーブルの汚れです。端子むき出しだから! )。

 というわけで Bluetooth イヤホンの選び方を色々調べてみたのです。

 なお下記の内容は、当然ですが iPhone 7 / X でも同じです。iPhone 用と書いてますが Android の方も使えます ( iPhone 用のイヤホンの選び方を知ろうとすると、Android 用の事も知っておく必要があるのです )

いきなり身も蓋もない結論を言うやつ

 いきなり結論ですが、無難で不満のないものが欲しければ Apple AirPods しかないです ( iPhone の場合 ) 。Bluetooth イヤホンはペアリングや電源 ON / OFF の煩雑さがつきもので、これから解放されるには AirPods しかありません。

 ただイヤホンに 2 万円なんて絶対無理!という人が大半だと思います(私もそうです)。そういう方々向けの記事です。ただ市場ある低価格 Bluetooth イヤホンは、価格が 1 桁安い(セール中なら 2 桁安い事も)物なので、色々割切る必要はあります。

 それをふまえた上で、2,000 ~ 3,000 円程度で、それなりのやつを買いたい人向けに……。

 (低価格イヤホンを色々試してるうちに、Apple AirPods に価格分の価値がちゃんとあることを理解してしまったやつです)

圧縮方式が色々ある

 音質を大きく左右するのが圧縮方式です。ようするに「音楽データを iPhone からイヤホンにどうやって転送するのか」という方式で、イヤホン自体の音質が良くても、ここが悪いと台無しです。水道局が綺麗な水を流しても、水道管が錆び付いていると、蛇口からは錆びの入った水しか出てこない、という事ですね。

 念のため書いておきますが、CD から音楽データを取り込む際の圧縮形式 ( mp3 / AAC / Apple Lossless ) とは関係ありません。mp3 だろうが AAC だろうが Apple Lossless だろうが FLAC だろうが、Bluetooth で転送する際に、下記の方式で再圧縮がかかるのです。これを避けたい場合は有線イヤホンを使うしかありません。

圧縮方式音質対応端末特徴
SBC悪いほとんどのスマートフォンが対応 古い技術のため圧縮ノイズを強く感じ、長時間聞いていると頭が痛くなる。

aptX, AAC が使えない場合はこれになる。
(iPhone で aptX イヤホンを使った場合や、
Android で AAC イヤホンを使った場合も同じ)
aptX良い主に Android スマートフォンが対応 音質は良好。ただし iPhone では使えない。
AAC良い主に iPhone が対応 音質は良好。Apple AirPods もこれ。
Android では使えない。

 aptX, AAC の搭載にはライセンス費用がかかるので、低価格イヤホンはだいたいどちらか片方しか利用できません。

 つまり基本的に aptX 搭載イヤホンは Android スマートフォン専用。AAC 搭載イヤホンは iPhone 専用と考えて問題ありません。

※ aptX + AAC 両対応のものもありますが、ライセンス費用が二重にかかるため、価格が高くなる傾向にあります。


 ネット上の「この機種はノイズが多い」という書き込みは、機種が書いてなければ無価値な書き込みです。参考にしてはいけません。

 たとえば iPhone で aptX イヤホンを使うと、SBC になってしまうので、圧縮ノイズを強く感じて当たり前だからです。

具体的にどの製品を買えばいいのか

この価格帯のイヤホンはどんぐりの背比べだ!(一部の粗悪品をのぞく)

 基本的に、価格 4 桁クラスでは、音質と価格は比例します。2,000 円のイヤホンが 10,000 円のイヤホンより高音質という事はまずありません。もしそう感じた場合「コーデックが違ってた」「イヤーピースが合ってなかった」「気のせい」のどれかです(ただ 2 万円のイヤホンと 5 万円のイヤホンで差がよくわからない、という事はあるかも)

 よく売れてるっぽい製品を 2 つ挙げてみます。


JPRiDE JPA2 Live

 AAC & aptX 対応でわりとよく売れているようです。AAC 対応なので、iPhone 8 で使って強いノイズを感じる事はありません。無難かもしれない。試してませんが aptX にも対応しているとのことで Android でも大丈夫なようです。

 よくセールやってるので、セール期間中を狙って買いましょう。3,000 円以上出す事はありません。

 発売当初はクーポンで 700 円だったようです(この値段で出したから売れた説も……)。今のセールで 2,500 円というのもあやしげ。とはいえ 2,000 円台なら買って損しないと思います。


SoundPEATS Q34

 aptX 対応なので Android 向け。iPhone で使うと SBC になってしまうのでホワイトノイズを強く感じます。

 ここのメーカーは 自社 Twitter アカウントで、クーポンコードを配布している ので、クーポンが使える期間を狙って買いましょう。3,000 円以上出す事はありません。
 クーポンを使えば 1,000 円台になる aptX イヤホンもあるようです。それでもいいかもね。

 上記は 2018 年 1 月時点の内容です。基本的には、Amazon あたりで「Bluetooth イヤホン AAC」(もしくは「Bluetooth イヤホン aptX」)で検索して出てきた物のうち、「予算にあってて」「古くない」物を買えば大丈夫じゃないでしょうか。


 あきばおーの年末セールで売ってた オーム電機 ( AudioComm ) の Bluetooth イヤホンもあるんですが、買って開封したらもう壊れておりました。まあ 2,000 円くらいなんで仕方無いかな……って他と値段差ないやん。この価格なのでサポートも期待できないしそのまま捨てちゃいましたが。というわけで AudioComm はダメダ ( 買うなら止めません )