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aruto's diary

Since 2003

ぶっちゃけクソゲー!?10万人の応募があった「ソードアートオンラインVRMMO」アルファテスト・レポート

タイトルではちょっと釣り針垂らしてみました(釣り竿シュッシュ)
「ソードアートオンライン」VRMMO のアルファテストに当選したので、バーチャルリアリティの MMO とはどんなものか、体験してきましたよ。

10 万人の応募があったらしいです。アルファテストに参加できるのはその中から選ばれた 208 人だけ。なんと倍率 500 倍!
でもせっかく当選したのに、当日になって参加できなくなった、という方がかなりいたようで。もったいない。一方で福岡から来た方とかもいたようで(終わった後すぐ仕事にとんぼ返り)。すごいな……気合い入っているな……その人がレベルファイブの日野社長だったら面白いな

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都内某所の某フロアです。この先に入れるのは当選者だけ。というのも、家族連れが迷い込んで来ていたのですが、白衣のお姉さんに「当選者の方だけしか入れませんので」と追い返されていました。

某所と書いたのは当選メールにこの文があるから。


※会場については住所含め非公開としております。
 SNSなどでの拡散含め、絶対に他言されないようお願いいたします。
 流出が確認された場合は、当日の混雑など考慮して、
 アルファテストの実施を中止させていただくこともございます。
応募者10万人ですからね……ここまで警戒するのも仕方がないかも。ただし確認したところ、イベントが終わった後なら可だそうです(20日までは書いたらダメ、21日からは書いてもいい)。


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受付。ここで当選メールを確認されます。会場はここの向こう側にあります。
……本当は帰る時に撮りました。撮っていいですか?と伝えるとそれっぽいポーズを撮ってくれました(サービスいい!)。逆光になってるのもそれっぽくていいですね……。


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ここに名前(※本名ではなく、テストで使用するキャラクタ名)を書きます。アルファベットのみです。まあ MMO ですし。


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さっきの紙に名前を書いて係の方に渡すと、このエントリーカードが貰えます(IDと名前を認証に使用するようなのでぼかしてます)。


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ここで時間まで待機です。どきどき。


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注意事項の紙です。オマエラこれ読めよじゃなくて、丁寧に読み上げてくれます。親切。


時間がきたら、いよいよ中に入ります。


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中に入ると……おお……先に体験してる方が。


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まず自前の靴をぬいで「VRシューズ」を履くように言われます。この靴自体は普通……?

次に撮影ルームに入ってアバター生成用に自分の写真を撮影します。
撮影不可なので写真はありません。部屋の中は全体が白い布で覆われ、真っ白。撮影器具は Kinect でした。前に二つ(横置き、縦置き)、右後ろに一つ、左後ろに一つ。

撮影が終わったら、写真からアバターデータを生成するのでしばらく待つように言われます。自動なのか手動なのかはちょっとよく分かりませんでした(遠くで作業している様子だったので……)

その間に設備の様子をチェックチェック。


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これが試作型ナーヴギア。Oculus Rift DK2 を使っているようです。


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プレイブース。この中で手足を動かしてプレイします。

というわけでいよいよプレイ開始。「リンク・スタート」のかけごえで始まります。参加者も言うんですよ!!
流れとしては、まず仮想世界にダイブするムービーが流れて、「はじまりの街」からスタート。しばらく街の中を自由に散策してから、バトル。
ゲーム内容ですが……

  • 6年後に期待したい(ソフトな表現)

正直ゲームになっているとは言いがたいレベル。事前出ていたマスメディアのレビューだと絶賛の声しか出ていませんでしたが(そりゃ立場上書けないでしょうが)、まあこのクオリティでサービス開始されたらクソゲーって声が飛び交うでしょうね!
バトルシーンですが、武器を振ったときの座標計算・敵との当たり判定はものすごく大ざっぱです。「手を上から斜め下に動かすと、剣を振って敵に当たる」「手を前に出すと防御する(ただし効果があったのかよく分からない)」の二つだけ。

ぶっちゃけゲームとしては「Aボタンを押すと攻撃、Bボタンを押すと防御」になっているだけのようなもので、入力装置としてボタンのかわりにモーション判定を用いているだけです。
いやいや全部仕方ないんです、アルファテストだし、ただの技術デモだし。

あと「声をかけあってプレイしたほうがいい」という事だったんですが、プレイヤー事の役目(いわゆるロール)もないし、「剣を振る」「防御する」以外にやる事がないので、そもそも声をかけるべき要素がありません。FF14 で例えば、全員剣術士でファストブレードをするだけ、みたいな。
回復役や、トリッキーな役回りの人(弱体役とか。例えば「今弱体入れたから殴るチャンスだよ!」って声をかける意義が生まれる)がいるとコミュニケーションが必要になるので、もっとみんな声出したんじゃないかなあ……。

……でも今回のテスト用としてなら、「剣振って倒すだけ」にまでゲーム内容を単純化して正解だったと思います。いやあ、街の中を動き回れるだけで充分すぎるほど楽しかったです。
どちらかと言うと探索を楽しみたかったですね!バトルはまあしょうがないので。

……感想を聞かれたので、上記のような事を答えたら係の方に苦笑されました。

  • 技術的にはめちゃくちゃすごい

現状ただの技術デモなのでゲーム自体の面白さはちょっと残念な事になっているのは仕方ないとして、技術的にはものすごい事をやっています。
まずモーショントラッキングですが、Kinect です。手にグローブ等ははめていません。なので、手足は自由に動かす事ができます。もし頭・手・足にデバイス装着してたら動きが相当制限されてしまいますね。

そして、他プレイヤーの全身の動きが、ゲーム内にリアルタイムに反映されています。手の角度とか、顔がどっちを向いているかとか。自分が剣を振ったら、ちゃんと他人の画面で剣を振っているように見えるわけです。また、二人でお互いの方向を見ることで、ゲーム内でお互い目が合ったりします(厳密に言えば視線の方向は見ていないので目が合ってるとは言わないんですが)。たぶん自キャラの表示も、ラグ無いんじゃないかなと思います。つまり自分の環境と他人の環境で、キャラの座標等が完全に一致しているということです(たぶんね)。

人間の手足の動き・位置を表現するモーションのデータというのはものすごく重くて、それをリアルタイムで拾って、計算して、ゲームに反映させる……ちょっと考えただけでも、あまりの大変さに気が遠くなりそうです。
フレームレートが低かったり(全体のフレームレートは高くほぼ違和感ないが、プレイヤーキャラの表示に関してだけはフレームレートが低い。おそらく fps は一桁)、前述の当たり判定がよく分からない件も、膨大な計算量を考えると仕方がないのでしょう。

一般の MMORPG というのは、(自分を除くプレイヤーの)キャラクタデータを表示に必要な最低限にまで絞り込むことで、サーバの負荷や通信量を抑えています(そうしないと 1 マップに数百人も入らない)。
VRMMO だと、キャラクタ表示のために、顔や手や足の角度、手足を動かす早さ、等のデータをやりとりする必要があるため、あまりデータを減らす余地がありません。

また一般の MMORPG だと、不自然に見せずにデータ量を減らす工夫がかなり入っていて、キャラクタを予測で動かしたりしているのですが(簡単に言えば、この人はずっと前に走っているから次も前に走るだろう、と予測して見かけ上のキャラを動かしたりする)、VRMMO でそれをやるとものすごく不自然に見える(と思う)ので、今まで MMORPG で使われていたごまかしの手法もかなり使いにくいと思います。
どうやるんでしょうねこのへん。「光は1秒間に地球をたった7周半しかしない」という言葉もありますが、ラグには今まで以上にシビアになるのは間違いないです。

  • 酔わない

VRは酔う酔うとみんな言うので覚悟していたのですが、まったく酔いませんでした。ちょっと拍子抜け。ただ係員の方が「もし酔った時は」のしっかりした説明をしていたので、ひょっとすると酔う方もいたのかもしれません。

  • 良い体験ができた!

少なくとも今考えられる最高峰の技術で作られたのは間違いないと思います。今の技術で SAO を再現するとこうなる、という感じで。バトルはやっぱり難しいんですね。探索要素をメインにした物なら今の技術でも楽しめる物が作れそうです。
ただまあ……リアル SAO のハードルは高かったということで……でも 10 年くらい経ったら本当に一般的になってる可能性もありますね。いやあ楽しみでなりませんよ。リアル SAO 正式サービスの開始が今から待ち遠しいです。って何年後だよ。

わずか 20 分の体験でよくここまで書けたもんだとちょっと思った(自画自賛)。

https://www.instagram.com/p/BDIn-YhtHjm/
SAOアルファテストのおみやげ

これはおみやげのブックレットです。ショート・ショート(小説)もあるよ。