aruto's diary

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AirMac Express 802.11n対応 / AirMacシリーズの40MHz対応状況について

というわけで、やっとのことでAirMac Expressにも802.11n対応版が登場しました。これでApple無線LAN親機は全て11nドラフトに対応したことになります。
で、AMExpressはAM Extremeより優れている点が一つあります。40MHz対応です。
Extremeは

オーストリアエストニア、ドイツ、日本、ラトビアスロバキア、スペイン、イギリスでは広帯域チャンネルを利用できません。

でしたが、Expressは

オーストリアラトビアスロバキア、スペインでは広帯域チャンネルを利用できません。

に変わりました。日本でも40MHz帯域が使えます!やったね!
というわけで、買わない理由がなくなってしまいました。そろそろ買うかな………。
とりあえず大きな落とし穴としては、LANポートが100Baseって所でしょうか。せっかくの11nがフル活用できない。。。
比較表 : http://www.apple.com/jp/wifi/
商品紹介 : http://www.apple.com/jp/airmacexpress/
ストア直接リンク : http://store.apple.com/0120-APPLE-1/WebObjects/japanstore?productLearnMore=MB321J/A
ちなみにUSストアでの価格は$99です。そのまま現在のレートで日本円に換算すると9,577円ですが、実際の価格は11,800円です。$1あたりJPY20くらい高め。うーん……まあ、仕方ないのかなあ。

  • この記事へのアクセスが結構あるし、せっかくなので以下補足(4月)

「広帯域チャンネル」は、いわゆる40MHz帯域のことで、これをサポートしている機器は802.11nで理論上150Mbps〜600Mbpsの速度が出ます(この速度は機器によって異なる。アンテナの本数など)。従来の20MHz帯域では、理論上72Mbps〜288Mbpsが上限でした。もっとも、288Mbpsを実現するためには、受信側と送信側でアンテナが4本必要なため、これを実現している環境はかなり少ないと思われます(というか製品を見たことないですが。。。)。20MHz帯域では144Mbpsまで、40MHz帯域では300Mbpsまでの対応がポピュラーなようです。BuffaloのAirStationシリーズだと、11n対応機は300Mbpsまでになってますね
Appleの製品だと、以下のような対応になります。
Time Capsule / 40MHz対応 / Gigabit Ethernet対応 / 35,800円(500GB),59,800円(1TB)
AirMac Extreme / 20MHz対応 / Gigabit Ethernet対応 / 21,800円
AirMac Express / 40MHz対応 / Fast Ethernet対応 / 11,800円
つまり、一番無線の速度が速いのはTime Capsuleになります。少々お高いですが、死角がありません。
AirMac ExtremeAirMac Expressよりも無線は遅いですが、有線の速度が(理論上)10倍違うので、有線LANを併用している環境だとAirMac Extremeのほうが快適かもしれません。逆にLANが全て無線な環境では、Expressのほうが速い事になります。一番安いですし、単に無線LANが欲しいだけなら、もっともベターな選択と言えます。
ちなみに、Time CapsuleMacBook間の通信速度は実測70Mbpsだそうです。思ったより速くないですねえ。我が家にはIEEE802.11n対応のAirMac Express新型はありますが、肝心のMacBook802.11n非対応なので計測できません。でもまあ、実測で20〜30Mbps程度出てます。暗号化はWPA(/WPA2)パーソナルです。
ポイント:40MHz対応と20MHz対応を見分けるポイントは、製造時期にあります。40MHzは2007年7月に解禁されたので、2007年7月以降に発売された無線LAN機器は40MHzに対応しているものが中心です。AirMac Extremeは、国内で40MHz解禁前に発売されたため、20MHzまでの対応になっています。

参考記事:元麻布春男の週刊PCホットライン / 802.11nにおけるピーク帯域(各種オプション利用時の理論値) , ITpro / 総務省、無線LANを高速化するために電波法を改正