aruto's diary

Since 2003

ハウルの動く城 & 大魔法使いクレストマンシー シリーズ/ダイアナ・ウィン・ジョーンズ

この作者、ぼんとーに大好きなんです。以前にも書いたような気もしなくもないですが、英国式のいかにもな紳士っぽいかっこよさと、うまく言葉にできないのですが、独特の空気がすごく良いのです。居心地がよい雰囲気を醸し出している感じ。色でたとえれば青緑色になるでしょうか。言葉にできないのが口惜しいです。
とりあえず「ハウルの動く城」(というか、「魔法使いハウルと火の悪魔」)は、2年以上前くらい*1に購入しました。ごめんなさいごめんなさいごめんなさいまだ半分くらいしか読んでません。実は。ごめんなさい。でも大好きなんです。矛盾してますね。でも以下略。
私は「クレストマンシー」シリーズのほうが好きで、こっちは夢中になるほど読みました。クレストマンシーのちょっと抜けてるけど紳士っぽいかっこよさ、作品全体的に漂う雰囲気、上にも書きましたけど、そういったものが凝縮されています。英国で名作文学(児童文学ですが)の一つに数えられている理由もわかります。
で、ハウルの映画なんですが…見ないかもしれません。私の好きな「ハウル」のイメージが崩れてしまいそうなので。
私が持っている、この作者の作品のイメージは、上に書いたとおりなのですが、宮崎駿が映像化した場合、母性というか自然賛歌というか、あからさまな「内面的に美しいんたぞ」炸裂というか、そういったものでいっぱいにされてしまいそうなのです。ダイアナ・ウィン・ジョーンズ作品には合わないと思っています。むしろ、そういったものをコケにしていそうな感じの作品ですし。(でも、実は暖かさたっぷりなんですけどね。表面的にはあまりそうは見えないのです。そこが良いのです)
ちなみに今はもののけ姫を見ながらこの文章を書いています。これはこれで好きなのですが、「ハウル」をこんな感じで描いて欲しくはないなあ、と思います。

*1:たしか映画化発表前だったと思う